Ryowa Professionalism

インタビュー Vol.1 「夢」を創りだす技術者集団でありたい

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個別仕様に対応する「オーダーメイド」

自宅の四畳半の寝床を仕事場にして、たったひとりで始めた事業でしたが、需要が高まるにつれて人手が必要になり、共に働く若い人をひとりふたりと募っていきました。そんなふうに始まった会社ですから「人間くささ」が根底にあり、今も失われていません。昨今はいろいろと忌まわしい事件が多く、人情の大切さが忘れられていると思います。そういうことのない社会を、切に望みます。私たちはいつでも人間味のある組織でありたい。企業理念である「創造と奉仕の精神」は「独創的な発想でモノづくりをして、いいモノを世の中に出して奉仕していこう」という意味の言葉です。

弊社の営業はおもに、お客様の抱えている「今、こういうことで悩んでいる。これをなんとかしたい。ここをこんなふうにしてほしい」という課題や願望を仕様書という形で出していただくことから始まります。それを基に、満足していただける結果を出せるよう努力と工夫をするわけです。いわば個別仕様に対応する「オーダーメイド」ですね。この分野でこの規模でそれをやっているのは、おそらく我々だけでしょう。利益の面で考えると、持ち出しが多いくらいですよ(笑)。そのつどゼロから出発して考え、設計・試作をしていますから。しかし、お客様には大変喜んでいただいております。それが我々の喜びでもあります。

顧客満足度を第一に考える姿勢は、自然と信頼関係を創り出します。弊社は信頼をとても大切にしていますから、機密保持についても万全の態勢をとっています。基本的に「1業種1社」で対応しており、これまでにトラブルは一度もありません。こうした積み重ねによってさらに信頼を深めていただき、お客様がライバルメーカーへ弊社を紹介してくださることも少なくありません。

新エネルギーという「夢」に向かって

将来に向けて地球規模で考えていかなければならないテーマとして「いかに理想のエネルギーを創り出すか」という問題があります。環境問題の深刻さや脱石油の必要性を考えると、代替エネルギーの開発は急務です。

エネルギーといえば、弊社は大変幸せなことに大手メーカーからリチウムイオン二次電池関連の計測器をオファーされ、十数年を経て軌道に乗り、現在は営業の柱となっています。また、私は若い頃から「磁気」に興味を持っていまして、磁気を利用した新エネルギーを創り出せないかと常々考えていました。それはまだ実現していませんが、磁気にこだわり続けてきたことで、ハイテク産業のさまざまな部品に使われる磁気素材の開発に役立つ「超高周波帯域透磁率測定装置」を、世界で唯一商品化することができました。黒子のように地道に取り組んできた開発が、世界の産業を進化させ得る製品となったわけで、まさに社会貢献ができたと自負しております。

いつかは磁気エネルギーを利用した代替エネルギーを、なんとしても完成させたいですね。森羅万象に害のない、無充電で半永久的に使え、地球を何周もできるような……そんなエネルギーの革命を起こしたい。夢のまた夢みたいな話ですが、いつまでもそういう「夢」を忘れずに、地道にモノづくりを続ける技術者集団でありたいと思っています。

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